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ウェディングレポート「嘉穂劇場での結婚式」

2017/05/16


2015年9月

Cita-Cita × Pinox

嘉穂劇場の長い歴史のなかでも、初めてとなる披露宴を行いました。

新婦様の故郷でもあり、これからふたりが暮らしていく土地でもある筑豊の地。

「生きた文化財」として現在も様々な公演を行っている歴史ある芝居小屋に集い宴を催すのはいかにも筑豊らしく、来てくれた方々も愉しんでくれるのではという思いもあり、この場所での結婚式を希望されました。


この場所の空気とともに、何よりもしっかりとした美味しい料理を味わってほしい。

それが叶わないなら、この場所での披露宴はあきらめる、その位お料理を一番大切に考えていらっしゃいました。

厨房設備どころか、調理スペースもなく、火も決して使用することはできない場所で、100名分のコース料理を桟敷席まで届けるため、何度も打合せを重ね、ベストな方法を探しました。

辿りついたのは、広い舞台の上、新郎新婦様の高砂席のすぐ後ろの幕の向こう側を調理スペースにすること。

披露宴の終盤では幕が開き、シェフからの挨拶もあり、ご列席の方々もとても驚かれていました。


拍子木が鳴り響くなか、新郎新婦が登場して始まった祝宴は、太鼓での祝福があったり、劇場見学ツアーや幕引き体験など、この場所ならではの楽しさもたくさん詰まったものでした。





幾つもの歴史を刻んできたその特別な空間が、ふたりへの祝福で満ちあふれ、とにかくご列席の皆様がとても楽しそうにしていたのが印象的でした。

クライマックスには、大学時代におふたりを繋いだ「社交ダンス」を。

いそがしい中でレッスンを重ねてこの日を迎えたおふたりのダンスは、とてもとても美しくて、感動しました。


引出物は地元の酒屋さんとコラボしてオリジナルで作成したカタログギフトや受付に飾られた両家の家紋が入ったのぼり、ゲストを席にご案内するもぎり札など、ひとつひとつ納得できるものを作りました。

「この場所に相応しいものであること」「ふたりらしいもの」「ゲストが喜ぶこと」

信念が揺らぐことなく、妥協せずに築きあげたこの日は、嘉穂劇場の長い歴史のなかでも、きっと特別に幸せな空気に溢れていた1日だと思います。


 

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